転職活動を成功させるコツとして「自己分析をする」という方法があります。自己分析することで、自分が何をしたいのか、自分の強みは何かを自分自身を知ることができるのです。新卒で商社に入社したAさんは、現在の仕事にモチベーションが上がらず、転職活動を始めました。しかし、転職活動を始めてから半年たっても、1つも内定を得られないどころか、手ごたえすらありません。そこで自己分析をしてみたところ、Aさんがモチベーションを感じるのは、人が喜ぶ顔を見ることで、強みは人にやさしくできることだと分かったのです。Aさんは、それまで現在の商社に負けない待遇の企業への転職を希望し、転職活動をしていましたが、それは間違いだと気が付いたとか。そして、Aさんは仕事を続けながら介護福祉士の資格を取り、医療系企業に転職したそうです。
この例に登場するAさんのように、自分がどのような人間でどんな強みがあるのかを理解しないまま、転職活動をしている人がいます。また、転職といえばキャリアアップだと思い込み、高待遇の求人ばかり探している人もいるでしょう。しかし、それでは本当に転職したいと思える企業とは巡り会えないかもしれません。面倒だと感じても、自己分析をするという手順を踏むことが大切。自分を知らないまま求人情報に触れてしまうと、自分が本当に求めている求人、自分の強みを生かせる求人を見いだすことができなくなります。逆に、自己分析を済ませれば、働きたい業界や職種、希望する条件を絞り込むことができるのです。このように、短時間で効率的、効果的な転職活動をするために、自己分析は必須の手順といえます。